ジョブネットが指定されたトリガのタイミングで実行されない場合があります。

 
ジョブスケジューラは指定したタイミングでジョブネットを実行します。
対象のジョブネットに対してトリガを登録することで、実行のタイミングを設定します。

トリガの詳細については、以下を参照してください。
https://document.intra-mart.jp/library/iap/public/im_job_scheduler/im_job_scheduler_specification/texts/scheduling/index.html


以下の仕様や状況により、各トリガが実行のタイミングになっても実行できない状況が発生します。

(1)
ジョブネットはテナント単位で管理されており、ジョブネットの「並列実行を許可する」のチェックがOFFの場合、
該当ジョブネットは、同時に実行されることはありません。
例えば、ジョブネットに複数のトリガが存在し、各トリガの実行のタイミングが同じになったとしても、同時に実行されることはありません。

(2)
サーバ1台に対して同時に実行できるジョブネット数は、設定により決まっています。
デフォルトでは5個です。
サーバが3台の分散環境の場合は、システム全体で同時に実行できるジョブネットは15個です。

設定については、以下を参照してください。(ジョブ実行スレッド数)
このhttps://document.intra-mart.jp/library/iap/public/configuration/im_configuration_reference/texts/im_job_scheduler/im-job-scheduler-config/index.html

システム全体でジョブ実行スレッドに空きがない場合、トリガの実行のタイミングになっても実行されません。

(3)
「日時指定トリガ」や「営業日指定トリガ」で日時による一定間隔での定期実行(毎日0時実行など)を行っている場合、
次の定期実行日時を経過してもなお対象のジョブネットが実行中の場合、その定期実行日時では実行されません。

(4)
高負荷やメモリの枯渇により、トリガの監視に遅延が発生している場合、トリガの実行のタイミングになっても実行されない場合があります。



実行のタイミングなったトリガが実行できない状況になった場合の動作については、トリガの種類によって異なります。

【日時指定トリガ】
実行のタイミングになっても実行できない場合、60秒間待機します。
60秒以内に実行できなかった場合、その日時の実行はキャンセル(Miss Fire)し、定期実行指定(毎日0時実行など)の場合は、次の日時の実行を待ちます。

【繰り返し指定トリガ】
実行のタイミングになっても実行できない場合、実行できる状態になるまで待機します。
ジョブネットの実行完了後に、実行回数を1回とし、次の実行を待ちます。
よって、必ず設定した繰り返し回数分は実行します。

【営業日指定トリガ】
日時指定トリガと同様の動作です。

【即時実行】(1回のみ実行)
実行のタイミングになっても実行できない場合、実行できる状態になるまで待機します。
即時実行は必ず1回実行しますが、「必ずしも即時に実行されるわけではない」ということに注意してください。


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【その他の参考情報】

・ジョブネットの「並列実行を許可する」のチェックがONの場合で、設定されている2つのトリガの実行タイミングが同じ場合、 かつ、
 システム全体のジョブ実行スレッドに2つ以上空きがある場合は、同じジョブネットが同時に実行されます。

・異なるテナントに同じジョブネットIDが存在した場合でも、それぞれ異なるジョブネットとして扱います。

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iAP/Accel Platform/全アップデート
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